「時は金なり」とは、時間はお金と同じくらい価値があるため、無駄にせず大切に使うべきだという意味です。
「時は金なり」を意識しすぎると、人として成長できなくなる。
例えば、課題は勉強が得意な人に聞いた方が効率が良いし、アルバイトもやらない方がいい。人間の一時間は1000円以上の価値がある。
では、課題は勉強が得意な人に聞いてアルバイトもやめた方がいいのか?
決してそういうことを言いたいのではない。その過程でどう自分の学びに変えていけるかが重要なのだ。
例えば、課題で自分では解けない問題があるとする。そうすると、辞書で調べたり、ネットで調べたりする必要が出てくる。この面倒な過程をクリアしなければならない。でも、その面倒な過程を乗り越えることで次の2つのメリットがある。
一つ目は、記憶に定着しやすいことだ。定期テストでわからない問題があって、テスト後に答えを確認したら、なかなか忘れない現象と同じだ。
二つ目は、面倒な経験を積めることだ。面倒な経験を避けようとする人は、学校や部活、仕事を前向きに頑張れない。やるべきことに対して「面倒」と捉えるか、「やりがいがある」と捉えるかが重要になる。
アルバイトをただお金を稼ぐためだけにやっているなら、今すぐやめて、就職に有利になるように勉強に集中した方がいい。アルバイトは一つの社会経験として捉えるべきだ。
例えば、私の場合は接客業をやっているから、コミュニケーション能力が向上する。そのために、お客様と積極的にコミュニケーションを取るようにしている。また、その職場特有の作業をどうやったら効率よくできるかを考えると、考える力も身についてくる。
課題でもアルバイトでも、ただやるだけではなく、そこから得られる経験やスキルを意識することが大切だ。
課題でわからない問題に直面したとき、辞書やネットで調べる過程は面倒だけど、それを乗り越えることで記憶に残りやすくなるし、面倒な経験を積むことができる。そうした経験が、物事に対して「面倒」と思うか、「やりがいがある」と捉える力を養う。
アルバイトも同様に、お金を稼ぐだけの手段と考えるなら勉強に集中すべきだが、社会経験として捉えれば、例えば接客業ならコミュニケーション能力が向上するし、作業の効率を考えることで考える力も身についてくる。
結局、課題もアルバイトも、面倒なプロセスを乗り越えて得られるものが、成長につながるということだ。
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